心理学で裏付けられた「新たなことに、自信と活力を持って挑戦する方法」があります。
それはあまりに単純で、驚いてしまうかもしれません。
その方法とは「失敗してもいい、と開き直る」ということです。
「えっ、それだけ?」―そう思うのも当然です。
失敗したくないから、新たな挑戦は怖いのに、事もあろうに「失敗してもいいと思いなさい」と言われても納 得できるはずはありません。
「失敗したら、責任を取るのは私自身なんですよ」と言いたくなるのもわかります。
「失敗してもいい」「失敗なんて何でもない」と考えると、実際に失敗する確率は大幅に低くなるという研究 結果があります。
なぜそうなるのでしょうか? 目標には、2つのタイプがあります。
ひとつ目のタイプを、私は「証明ゴール (Be-good Goals)」と呼んでいます。
これは「自分にはそれをする能力がある」「私はやり方を知っている」ということを証明するための目標です。
もうひとつのタイプは「成長ゴール(Get-better Goals)」と呼んでいます。
このタイプの目標の焦点は「能 力を伸ばして、今までできなかったことをできるようにする」という点にあります。
「証明ゴール」の問題点は、まったく未知の課題や難しい課題に取り組むときに、逆効果になる可能性があることです。
「正しいことをやっているのだろうか」とか「自分には本当にできるのだろうか」という思いが湧いてきて、 不安にとらわれる―せっかくの目標が、ネガティブな考えの原因になってしまうのです。
能力を発揮することを阻害する最大の要因は不安感です。
これは多くの研究から明らかです。不安感こそが能力発揮の最大の敵なのです。
次に「成長ゴール」について見てみましょう。
目標に向かっているとき、そこで出会う困難を「学び」という視点で捉えることができたら、どうなるでしょ うか。
失敗しても「また、ひとつ学んだ」と思えれば、がっかりすることなくモチベーションを維持することができ ます。つまり「成長ゴール」は失敗の落胆から、あなたを守ってくれる味方となるのです。
今日のポイント!
何か新しいチャレンジをするときに、時には「失敗してもいい」と自分に言い聞かせ、やりきる力を奪う恐怖心から自分を開放させてあげよう!
今日のアクション!
あなたは何か新しいチャレンジをしていますでしょうか?実は少し恐怖心や不安に感じている目標はあるでしょうか?いま、「失敗してもいい」とあえて心の中で唱え、自分の感情の変化を見てみましょう!